HOLLYVOX G51【ワイヤレスインカム】は劇場、コンサート、イベントなど、アクティブなフィールドワーク、大音量現場で活躍するコミュニケーションアイテムです。
G51シリーズには子機8台、又は4台とマスターステーション、運用に係る全てのオプションがパッケージされたシステムを中心とし、既存の有線インカムとの連動共用、グループトーク、ネットワーキング化など様々な運用方法があります。
照音ではステージ制作、舞台技術者向け仮設システムや劇場、コミュニティ設備向けのワイヤレスインカム、既存システムへの追加構築等、各種ご提案させていただきます。
HOLLYVOX Product
セット内容
ベースステーション × 1
無指向性ロッドアンテナ × 2
ベースステーション用電源キット(PoE) × 1
ベルトパック子機 × 8
片耳ヘッドセット × 8
子機用バッテリー × 16
充電ステーションキット × 1
4W用 入出力変換ケーブル × 1
USB AtoCケーブル × 1
クランプ&ダボ × 1
マウントポール × 1
ストラップ × 8
キャリーケース × 1
セット内容
ベースステーション × 1
無指向性ロッドアンテナ × 2
ベースステーション用電源キット(PoE) × 1
ベルトパック子機 × 4
片耳ヘッドセット × 4
子機用バッテリー × 8
充電ステーションキット × 1
4W用 入出力変換ケーブル × 1
USB AtoCケーブル × 1
クランプ&ダボ × 1
マウントポール × 1
ストラップ × 4
キャリーケース × 1
各種単体キットもあります。
■ベースステーション HV-RU51
■ベルトパック子機 BP51
■片耳タイプヘッドセット HS01
■両耳タイプヘッドセット HS01
■トランシーバー接続変換器
スペック
ベースステーション HV-RU51
型式: | HV-RU51 |
データ接続端子: | PoE インレット (RJ45、電源兼用) PoE アウトレット (RJ45) USB-A |
音声接続: | 4W In / 4W Out (RJ45) 2W (XLR 3Pinメス) |
その他接続: | NP-Fバッテリー端子 ×2 アンテナ入力端子×2 |
電源: | PoEによる給電 バッテリー(リダンダント対応) |
消費電力: | <3W |
周波数特性: | 150-7000Hz |
S/N: | >55dB |
歪率: | <1% |
通信距離: | 内蔵アンテナ時 前方400m 後方50m(見通) 外部アンテナ時 全周半径300m(見通) |
使用周波数帯域: | 音声通信 – 1895.616~1902.528MHz、1728kHz間隔 Wi-Fi – 5.19GHz |
変調方式: | GFSK |
技適: | 211-210515 |
動作環境: | 0°~45°C |
寸法: | H255×W180×D48㎜(突起除く) |
質量: | 1.56Kg |
ベルトパック子機 HV-BP51
型式: | HV-BP51 |
データ接続端子: | USB-C |
音声接続: | LEMO 0B準拠 10極ジャック(専用ヘッドセット) 3.5mm 4極ジャック(イヤホン) |
電源: | 専用バッテリー(1500mAリチウム) |
消費電力: | <0.65W |
周波数特性: | 200-7000Hz |
ノイズキャンセリングレベル: | -20dB |
S/N: | >58dB |
使用周波数帯域: | 1895.616~1902.528MHz、1728kHz間隔 |
技適: | 211-231126 |
寸法: | H105×W65×D22㎜(突起除く) |
質量: | 0.2Kg |
轟音のライブ、イベント、フェス現場でしっかりと会話できる強力なノイズキャンセラーを搭載したインカムシステム
環境ノイズキャンセリング(ENC)マイクを搭載した専用ヘッドセットにより、ライブイベント等の大音量会場、大声援のプロスポーツ運営、工事現場などの大きな音がある環境下でもスムーズなコミュニケーションが行えます。
ENC機能により、トークマイクに入ってくる外部環境音とキャンセリングマイクに入力される騒音を高度なDSP処理で逆相打消し、口元の会話のみをしっかり残し、最大20dBノイズをカットします。
これにより通話回線内に無駄な音【ノイズ】を混入するこなく、口元の会話音声のみを残し通話環境を改善します。
ENC機能は任意にON/OFFが可能です。
広範囲な通信エリア
HOLLYVOX G51は見通し最大400mの長大な通信性能を持っています、その秘訣は2種類のアンテナ設定方法にあります。
FOH設置例:
前方指向性をもつ本体内蔵アンテナ
ベースステーション本体には【指向性型アンテナ】が内蔵されています。
これにより前方方向に強い電波利得を確保し、ベースステーションから前方向に最大400m、後方へは50mの見通し通信距離を確保します。
ステージを前方に見渡せるFOH席への設置や、設備等で壁面への取付に適しています。
※遮蔽物や設置環境により距離は変動します
フィールド設置例:
付属の無指向性ポールアンテナ
付属のポールアンテナを使用すると電波は無指向性となり全方位均一になります。
これにより全方位均一に半径最大300mの見通し通信距離となり、スタジアムや庭園などフィールド全域を広くカバーし、活動エリアの中心に設置するのに適しています。
※遮蔽物や設置環境により距離は変動します
グループ通話可能
HOLLYBOX G51はグループ機能を持ち、特定の相手との双方向通話、又は一方通話を設定可能です。
通話グループの設定:
A,B,C、3つのグループを持ち、発言するにはベルトパック子機のボタンをダブルクリックします。
また、通話方向の規制も可能で、
【指示を受けるだけのスタッフ】への片側アクセス権設定や、4W接続機能と併用してホール運営用送り乗設定など、様々なマトリクスを構成可能です。
設定はベースステーションの操作、又は外部PCやタブレット端末から操作可能です。
ベースステーションをカスケード可能
HOLLYBOX G51のベースステーションはカスケード接続に対応し、大勢のコミュニケーションを構築可能です
LANケーブル1本で簡単にカスケード構築:
仮設におけるカスケード構築例
HOLLYVOXのカスケードは非常に簡単です。
2台のベースステーションをLANケーブルで接続するのみ、2台目へは電源も同時に供給されますので電源アダプタは1つで完結、もしくは1台目に搭載したバッテリーから給電されます。
子機ディスプレイにはマスター側に接続されたものには1~8のナンバリング、リモート側に接続されたものには9~16に自動的にナンバリングされます。
グループも1~16まで自由に設定可能です。
ネットワークPoEを利用したカスケード構築例:
設備におけるネットワークカスケード構築例
HOLLYVOX G51ベースステーション2台をカスケードするもう1つの方法としてLANネットワークを使用します。
元々このベースステーションへの電力供給はPoEで行っています、それを利用し、同一ネットワーク内に2つのベースステーションを置き、マスターユニット/リモートユニットとして連動させるのです。
2024年7月現在、同一ネットワーク上に1台のマスター、1台のリモートユニットを設置可能です。
アナログ4W接続によるカスケード:
ネットワークカスケードとアナログカスケードの併用例
ネットワークベースでの接続の他にHOLLYVOX G51ベースステーションにはアナログでカスケードする4W接続端子を持っています。
これにより入力音声、出力音声ごとにまとめたアナログ音声のやり取りが可能です。
※4Wアナログ結線の場合、グループ一括の通信となります。
また、HollyLand製品の4W端子搭載モデルともケーブル1本で接続可能です。
1.9GHz帯 DECTを使用
HOLLYBOX G51は1.9GHz帯【DECT】の電波帯域を使用します。DECTはデジタルコードレスホンやPHS端末等に使用される双方向通信可能なデータ通信プロトコルです。 2.4GHz無線LANによる干渉がないので通信品質の維持に貢献します。
用途に合わせたヘッドセット
HOLLYBOX G51のヘッドセットは片耳型、両耳型の2種を用意しています。
また、ベルトパック子機には3.5φイヤホン端子も用意し、市販のスマホ用イヤホンマイクの接続や、ライン出力として使用し、パワードスピーカーを接続してスピーカーステーションとしての使用も想定しています。
1.9GHz帯 DECTを使用
アプリ/ブラウザからも設定可能
電源入力兼用のPoE対応RJ45端子、又はベースステーション内に内蔵されたWi-Fiでネットワーク接続可能、外部PCやタブレット端末を接続することで機器設定を行う事が可能です。
外部端末との接続:
HLLYVOX G51ベースステーションにはWi-Fiが搭載されています。
これは外部PCやタブレット端末によりベースステーションに直接アクセスすることで設定を操作させる目的で搭載されているものです。
ベースステーションの操作パネルにはWi-Fiのアクセス情報やパスワードが表示されるのでそれに従い外部機器を接続してください。
ベースステーションのIPアドレスをブラウザに入力すると操作画面が出現します。
外部端末は有線でも接続可能です。アンテナでもあるベースステーションを設備の手の届かない位置に設置した場合のリモートコントロールとしても有効です。
ベースステーションの画面にネットワーク情報が表示されるのでそれに従いIPアドレスを操作する端末に入力してください。
長時間のバッテリー駆動
バッテリー動作時間と充電時間:
HLLYVOX G51 ベルトパックの連続バッテリー動作時間は約6時間です。
セットパッケージで購入された場合、1台のベルトパックにつき2個のバッテリーが付属します。
専用チャージャーステーションでの充電時間は約2.5時間です。
ベースステーションのバッテリー駆動:
HLLYVOX G51 ベースステーションは市販のビデオバッテリー【NP-F】型で動作します。
背面に2つのバッテリーキャリーを備えているので電源を絶やすことなく動作させることができ、野外での作業、屋外ロケなどの現場で重宝します。
既存有線インカムへの接続
HOLLYBOX G51ベースステーションには各種端子があり、これらを使用し既存のインカムに接続します。
2W接続:
有線インカムと2W接続例
アプリケーション
・ホール既存設備へのワイヤレス増設
・仮設イベント
・外部ツアー業者によるホール回線割込みワイヤレスインカム
主要な有線インカムとの接続は【マイクケーブル1本】で完結します。
HOLLYVOX G51ベースステーション底面の【2W】端子から有線インカムのへ【2W】端子へ接続してください。
このあとは操作パネルから【Null】設定を行ってください、自動的に音量調整されます。
2Wとは
2W(ツーワイヤー)方式は自身の発声と相手の発声を1つの音声にまとめて相互に通信する方式です。
接続パーティー全員が1種類の音を聞くことになります。
4W接続:
ネットワークインカムと4W接続例
アプリケーション
・ホール既存設備へのワイヤレス増設
・外部ツアー業者によるホール回線割込みワイヤレスインカム
・大規模インカムインフラへの回線割込み
アナログ4W接続の為の変換ケーブルがセットに含まれているのでそれを使用し、音声イン/アウトをそれぞれ接続します。
HOLLYVOX G51ベースステーション底面の【4W】端子のRJ45端子と、相手側のline in / line outのXLR端子へそれぞれ接続してください。
4Wとは
4W(フォーワイヤー)方式は自身の発声する音声と相手側の音声を別々に相互通信する方式です。
4W接続の応用:
・影マイク/ 舞監マイク / 運営系入力
4W接続のインプットに影マイク等のイベント運営系統入力として使用し、必要なセクションに指示系統を送ります。
・スピーカー接続
4W接続のアウトプットにスピーカーを接続し、インカムモニターとして使用できます。
・FOHトークバック
4W接続のインプット/ アウトプット両方を活用し、マイクとスピーカーを接続、FOH席からステージ上のスタッフに的確指示が出せます。4W接続ならばマイクの音がスピーカーにループすることはありません。
・トランシーバー接続
トランシーバーと接続し、大型イベントにおける舞台スタッフと運営スタッフの連携を図ります。
※トランシーバー接続にはHOLLYLAND のトランシーバー変換システム【WarkieTalkieConverter】が必要です。